
養豚業が大変な仕事であることは間違いありません。毎日、毎日、早朝から夕方の6時まで、何千頭もいる全ての豚の様子を見て周り、元気にしているかどうか確かめ、出産の手伝いに、えさやりに、掃除に・・・休まる時はありません。生き物が相手ですから、いつまでも仕事が終る事はありません。
でも、毎日のように生まれてくる子豚たちの顔を見るたびに、そしてその豚たちがみんな元気に育っていくのを見るたびに、疲れはふっとび、「この仕事をさせてもらえて嬉しい!」と思えてしまうのです。
私があまりにも愛情を込めて豚を育てている様子が、周りの人たちには少し不思議に映ることもあるようで、「いずれはお肉にするために育てているんでしょう?愛情を込めて育てるなんて、なんだか矛盾しているみたい・・・」と言われることもあります。でも、
だからこそいかにより多くの人たちに「なんておいしい豚肉なんだろう!」と言ってもらえるように育てていきたい、なんてきれいな色のお肉なのかとほめてもらいたい、それが大切な生命を活かすことではないかと思うのです。あなたたちをこんなにいろんな人が褒め称えて、喜んでくれているんだよと豚たちに伝えたいのです。そして食べる方たちには、「こんなにおいしくなってくれて、私たちの口に入ってくれて、ありがとう」と思ってもらいたいのです。豚の生命をいただくということを、単なる人間のエゴとして捉えるだけではなく、人間が生きていくために命を与えてくれた尊い生き物として感謝したいのです。
だからこそ、朝起きるたびに、「今日も頑張ろう!」と元気に思えるのです。